じじ日報

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クレーター型都市開発
 
伊香保温泉の源泉と保護ガラスに映り込む周囲の緑がクレーター型都市のイメージにぴったり



以下、2010年11月13日に書いた記事ですので若干現在の社会情勢との齟齬がありますが、世の中そんなものですし、言いたい事のエッセンスは変わりませんので読んでみてください



 2年程前から地球に帰り陸地が見えた時に目にする清々しい光景が脳裏に焼き付いています。...って、あまり外国にも行かないくせに変ですね。

 ある時期にいろいろ考えました。原子力発電が本当に悪いのかと。利便性を考えればそれほど悪いことではないようにも思ってしまいますが、でもやはり恐怖に思うのは放射線によって細胞が死んで行くことによる苦しみとこれによる死では無いでしょうか。どのような死でも死に変わりはないのですが、やはり広島、長崎の核爆弾、チェルノブイリの事故などは忘れることのできない、また、忘れてはならない教訓でしょう。個人的には断固反対です。


 低炭素社会を唱う中で原発が容認されるご時世には疑問を感じずにいられません。費用対効果?でしょうか。ちなみに石化燃料の燃焼により二酸化炭素を放出するという行為は人間の歴史とも言える火を使うことの延長線上にあります。また、炭水化物を酸化して二酸化炭素をつくりエネルギーを得ることはほぼ全ての生物が行っている呼吸に他なりません。呼吸の逆の反応は植物が光のエネルギーを使って二酸化炭素から炭水化物を合成するいわゆる光合成があるわけですが、地球はマントルで無酸素状態の高温高圧条件でこの還元反応を行っているようにも解釈できます。そのような訳で、化石燃料を燃焼させる行為は地球の大きな「代謝」の一部とも理解できます。


 これに比べ核反応はどうでしょうか。新しい核種を作り出してしまうような異常な状況では無いでしょうか。PETで使う核種も同様ですが、実は極めて危うい行為では無いでしょうか。役に立てばそれで良いで済ませてよいのでしょうか。科学者の端くれとして科学技術の進歩はすばらしいことと思いますし、研究や発見も健全な行為と考えています。ただ、見出したもの全てを直ちに世の役に立てなければならないと、投資に対する見返りを期待するような圧力は健全ではありません。発見はしたが実用化しない方が良いこともあるはずです。私たちは全宇宙に共通(と思われる)の時間の中にこそその存在があります。これを犯すようなことがあってはなりません。


 とは言え、私が一人異を唱えてもどうなるものでもありませんので、そのような世に生まれたものとして前向きに物事を考え直してみることにしました。


「核は安全なのだ」との専門家の話があります。また、世の人々がマジョリティーの論理によって核分裂等による発電が必要であると言う判断をするのであれば、自分の住む町に原発を作ることを検討してみよう。以下に構想を書いてみます。なかなか美しい未来都市が出来ます。


 直径2キロメートル程度の円形の穴を掘る。土砂でクレーター状に周囲に山を作って行く。トータルの深さ(高低差)はおそらく100メートル程度。場所は「山の手」の上の地域。いわゆる副都心計画の埼玉県などが良い。底の中心部分地下には原発を配置。この上部、クレーターの底部分は地下水を利用して人工の湖とする。原発からの放熱を行う場とする。水面からクレーター頂上までの円形の周囲は連続した高層ビル。この周囲には環状の交通システム。土砂を埋め戻す際に予め何層にも建設していく。この交通システムは3次元に移動の可能なエレベータ様の「シャトル」。これのハブとなる「駅」にあたる「シャトルハブ」を円形の都市に副数カ所設けると共にこれは外部の都市からのハブとしての機能もある。これらは全て地下にある。外部からのアクセス経路は埋め戻して出来た都市外輪山辺縁からトンネルで「車」や「電車」等の交通システムでシャトルハブに接続。都市部は高層ビルが円形に連続した構造で、オフィス区画、商業区画、居住区画、文教区画や医療区画などからなる。製造区画はやはり湖底と下層部に集約する。「危険度」の高いパワープラント、上下水道施設等は湖底に集約する。最下層には再処理済みの高放射性核廃棄物の貯蔵施設を設ける。クレーター外表面(外輪山)は自然林区画と農業区画。


 この都市においてエネルギーと水の利用効率を極端に改善する。原発の廃熱で湖の水温をコントロールして水産資源を確保。湖は外輪山と共に都市の浄化作用を担う。汚水は処理施設で一次処理した後、最終的には湖の「浄化作用」により飲料水に適した状態まで浄化、その後浄水施設で再処理をして飲用とする。


 原発をクレーターの底に配したことで仮に原子炉のメルトダウン事故が発生した際には放射線は上方向のみに放射される。しかし、それ以前に湖底のシールドと水がこれを遮断。最悪の事態を想定して都市そのものに自己崩壊機能を装備しておく。クレーターの湖部と外輪山部の土砂は同量であるのでクリティカルな事故の際にはクレーターを爆破により埋め戻すことで他の都市、地域への拡散を防ぐ。


 このような都市が出来るころ、私たちはオービターやルナベースと行ったり来たりしているでしょう。地球に戻って来た時に美しい人工的な山々を見ることになるでしょう。雲の間から目に飛び込んでくるのは輝く湖面と光を反射するリング状の都市とこれを囲む全くの緑。その中を貫く細い線状の交通システム。美しい光景です。


ーーータイムヲーカー


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