じじ日報

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マジョリティーの論理
 物事の裁をとる場合によくこの言葉を耳にします。一般的な議論の場合には良い手法でしょうが、構造的にマイノリティーが存在する場合には論理というにはおぼつかない稚拙な手法でしょう。このためしばしば憤慨することがあるのですが、最近面白いことを見つけました。


 エスカレータを使うとき右か左に寄って立ちますよね。誰が始めたのか分かりませんが、「急いでいる人に道を譲る」美しい。しかし、よく考えてみてください。その人はほんとうに急いでいたのか?混雑のない時に走っている人はおそらく急いでいますよね。こうした急を要する状況におかれた人がある割合でいるとすると、混雑しているときにも同じ割合で急いでいる人がいます。しかし、混んでいるときにの問題は、急いでいても先を急げない状況があることです。急いでいる人はイライラします。


 さて、マジョリティーの論理に従うとどうなるでしょうか?エスカレータでの「ルール」は鉄道の周辺から始まったように思いますが、鉄道は、公共交通機関で大量輸送を担う重要な都市機能構造の一つです。当然、マジョリティーの論理が優先されるべきものでしょう。ここで、混雑解消の条件は、より多くの利用者を一定時間内に移動させることです。


 エスカレータが20段/分のスピードで動作するとすると、一般的なエスカレータはステップあたり2名が乗れるので、 40人/分の能力がありますが一列に乗ると20人/分。しかし、1列が立止まり1列が相対速度が2倍で歩いている場合は、20+20x2=60名/分の能力があります。ですから1列に並ぶことが重要なわけです。 と、言いたいところですがここにはトリックがあります。移動レーンでは2倍のスピードでの移動を根拠にするのですが、人が歩くためには動作に必要な間隔が必要です。したがって、歩留まり20+20x2/2=40人/分。あれっ?元に戻った。 また、通勤ラッシュ時でないときは、エスカレータの手前だけに人だかりができます。この理由の一つは、一列に並ぼうとする人の数が多いためでしょう。歩く側に立ってしまうと長いエスカレータを最後まで歩かされるはめになりますから。この場合には、エスカレータの能力の1/2しか搬送できません。ラッシュ時にも比較的混雑していないときの心理が作用しますから、一見すると最大の能力を発揮しているようでも、高速レーンには隙間があるばずです。ということは、搬送力は40人/分と20人/分の間にあるということです。エスカレータ本来の能力を発揮できていない。全ての人が2列に立ち止まれば最大能力を発揮できる。だから、2列に整然と並ぶことを選ぶ。これが、マジョリティーの論理です。


 結果からすると、「マストランスポーテーションのシステムを考えるときにはマジョリティーの論理は適応されていない。」ことになります。 


 摩訶不思議也


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